めざせ★ほっこりホーム

家づくりを含めた、暮らしの備忘録。

【住まいづくり⑱】A工務店見学会 《後編》 基礎蓄熱式床暖房とは? 考察と検討。

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2022.03.03

前回に引き続き、A工務店の入居者宅見学会に行ったときのことを記していきます。

こちらもどうぞ^^

 

hokkori-home.hatenablog.com

 

=・=・=・=前置き=・=・=・=

元大手ハウスメーカーに営業で6年勤めていました。

見学会の見るポイントや設計の感想などを記載しています。

住まいづくり中の方の参考になれば! と思いますが、個人的な意見や考え方を発信してしまうことになるので、あくまで素人よりはちょっと詳しい人程度に見て頂ければと思います。

(まぁ、もっと詳しく上手にまとめている人がいるから、詳しく知りたい人はそっちを参考にするでしょ! ということで、自由に書かせてもらいます^^)

=・=・=・=・=・=・=・=・=・=

 

住まいづくりに長く携わっていると、暑い、寒いは快適な暮らしにとても重要だということがわかってきます。

これは個人的な印象ですが、快適な空間を求める人ほど、エアコンに頼らない生活をしていると思います。

冬は暖炉、夏は庇による太陽光のシャットアウト。

そんな感じで自然の力を利用していると思います。

 

わたしは超寒がり! 暖炉とまでは言わないですが、床暖房は欲しいと思っています!

最近はトイレや洗面所もリビングなどと同じ温度を保つ全館空調を謳っている会社さんが増えてきていると思います。

 

本当にその設備が必要かどうかは、これからの時代を見守るしかありません。

全館空調の考え方はヨーロッパなどで既に進められている考え方なので、日本もそれに倣うようになるのかと思いますが。

 

1.まず、基礎断熱とは?

A工務店さんは20年ほど前から、基礎蓄熱式床暖房を勧めている会社さんです。

そのような断熱工法はA工務店さんを訪れて初めて知りました。

(ちなみに、最近は全館空調の設備も扱われています。)

 

説明を聞き、自分なりにネットで調べた内容ですが記しておきます。(上手く説明できるか心配ですが……)

 

そもそも基礎断熱なる断熱工法があります。

これは、北海道など寒い地域で有効性が確認されている断熱工法です。

住宅の基礎、コンクリート部分に断熱材を用い、外気や床下からの冷気を防ぐものです。

 

断熱工法には外張り断熱、内張り断熱とあり、用途や目的に合わせて施工します。

ネットで見た感じだと、シロアリ対策で内張り断熱を採用するところが多いみたいです。

 

2.A工務店さんの基礎蓄熱式床暖房とは?

 

基礎断熱 + 基礎内部に床暖房 = 基礎蓄熱 = 家全体が温まる

 

というものです。

 

外張り断熱です。

(そうしないと、基礎を温める意味がないため。)

 

基礎内部に床暖房とはコンクリート部分に不凍液の管を埋め込み、温めることによりコンクリートが温まり、熱を生み出します。

温水式床暖房も不凍液の管パネルを床下に敷き詰めているので、やり方としては納得できます。

 

これで、家全体をじんわり温め、室内の暖かさを逃がさない作りになります。

 

なので、当たり前ですが一般的な床暖房だけの家よりは温かさを保てます。

 

今回見学したお住まいも基礎蓄熱式床暖房を採用されていました。

本当に家中が暖かくて快適とおっしゃられていたので、満足度が高いのが伺えます^^

廊下も洗面所も暖かいので、外に出るまで気温がわからないとのことでした! すごい!

 

実は以前の見学会から気になっていた基礎蓄熱式床暖房について今回いろいろ聞けました!

 

基礎のどこの部分を温めているのか不明だったのですが、立ち上がり以外の基礎を温めているとのこと。

 

3.気にかかった説明と矛盾と疑問(;´・ω・)

それは、コンクリート部分の熱のみでは家の暖房器具にはならず、床暖房は必須とのことです。

ここの説明は ?? でした(~_~;)

 

基礎を温めて輻射熱を得ているのに、床暖房も敷き詰めているの??

 

基礎の中に不凍液の管が床暖房の役割を果たしているのではなくて、それとは別で床暖房を敷いているの??

そのときの説明でイメージしたのは、基礎の中の不凍液の管+床暖房のダブルで熱源があると思いました。

そのまま何となく納得した気になり、それ以上は聞きませんでした。

 

後から、よくよく考えるとダブルで施工するのっておかしくないか?! 説明を聞き間違えたのかもしれません。

もし、次の機会があれば再度聞いてみようと思います^^;

 

ちなみに、床暖房の設定はタイマーでやっており、朝と夕方にスイッチが入り3~4時間ほど温めます。一般的な床暖房の使い方と変わらないです。

 

もし、ダブルで施工しているなら基礎蓄熱式床暖房の意味ってあるの? と感じます。

断熱材を使っているので、当たり前ですが気密性はアップしているので、暖房の設定温度や利用時間は短くなっているとは思いますが。

 

ただ、1階すべてに床暖房を敷いていたらそりゃあ暖かいでしょ(^^;) とも言いたくなります。

 

使い方や使用時間は一般的な床暖房と変わらないなら、基礎にまで床暖房入れる必要あるのかしら?? と感じてしまいした。

 

基礎内部を温める分、光熱費は高くなっているのか、それとも基礎断熱のおかげで床暖房の設定温度を低くして安くなっているのか、分かりませんが……少なくとも基礎蓄熱式床暖房で施工費は高くなると思いました。

 

実際に施工現場や構造を見ておらず、聞いた説明になるので、わたしがイメージしているものと違うかもしれません?? 結局、わかりませんでした^^;

 

4.わたしが家を建てるなら、基礎蓄熱式床暖房を採用する?

自分が家を建てるなら、採用しないかもしれないです。(現時点では。)

だったら家中に普通の床暖房を敷き詰めて、寝室や洗面所はタイマーで動かした方が機能的です。

結局、基礎蓄熱式床暖房も一般的な床暖房も利用時間がわからないのであれば、使っていない部屋まで暖める必要はないかなっと感じました。

 

5.お施主様のリアルな声!

ちなみに、今回のお住まいはエアコンが1台ついていました。

冬にエアコンを利用するときがあるのか聞いてみました。

 

すると、旦那さんが夜遅くに帰って一人でいるときや、奥さんが日中一人でいるとき(床暖房のスイッチが切れているとき)、ちょっと寒いと感じたときに利用するとのことでした。

 

どうして床暖房をつけないのか聞きましたが、一人のときに床暖まで使わなくていいかなっと感じるとのこと。そして、光熱費のことも気になるからとのことでした。

 

リアルな声です! 普通の人というか、わたしだったら同じように感じます(^^;)

大人が一人でいて、家全体を温めるのって贅沢な気持ちになります。(それが悪いことではないですが。)

光熱費も暖房の熱も勿体ない気持ちになります。

 

今回のお住まいは1階の寝室やファミリークロークも温めているとのことでしたが、利用しない時間も温めていることになるので貧乏性の私には勿体なく感じます(笑)

 

6.おしまいに。

まぁ、それも家全体を温めるよりは部分的に温めた方が光熱費は安いだろうということを前提に話しています。

(中には冬、一度スイッチ入れたら、春まで切らない方が光熱費が安い設備もあると聞きます。)

そして、基礎蓄熱式床暖房の施工費とランニングコスト(日々の光熱費)を鑑みても、普通の床暖房の方が安いだろうということを前提に話をしています。

家全体に温水式床暖房パネルを敷き詰めるより、基礎蓄熱式床暖房の方が安かったら、そっちを採用すると思います(^^;)

 

施工費とランニングコストと快適さのバランスですよね。

 

ちなみに、以前勤めていたハウスメーカーでは、床暖房はLDKのみ勧めていました。

その考えの影響もあると思います。

ただ、時代は“家のどこにいても快適な暮らし”へシフトしていると思います。

そういった考え方があるというトレンドは押さえておきたいですね!

 

以前、行った軽井沢のタリアセンより。

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お洒落な照明。

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