【本の感想】『片付けの解剖図鑑』
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パントリーのサイズの目安が参考になりました。
『片付けの解剖図鑑』
著書:鈴木信弘
発行会社:株式会社エクスナレッジ
住まいづくりをするにあたって、とても解りやすく、読みやすい一冊。
室内がスッキリと生活感を出さない家は収納計画が緻密です。
▲我が家の賃貸のキッチン収納。なるべくモノを増やさないようにしています。今回のパントリーとはちょっと違いますが。
【1】こんな方にお勧めかなと思いました。
・住まいの使いやすさや収納計画をしっかり考えたい方。
・理論的に合理的な収納計画にしたい方
・何となくで収納計画をしてしまっている方
・住まいづくり中で収納計画に抜け漏れが無いか確認したい方
【2】わたしが特に気になった収納 食材庫=パントリー
パントリーと言われる食材庫。これから建てるお家なら、かなりの確率で食材をしまうスペースを確保していると思います。
パントリーという名称でなくても、家事室やリビング収納といった名称でスペースを共有していることもありますが、何らかの形でスペースがあります。
営業のときはスペースがあるかどうかはチェックしますが、大きさはお客様のライフスタイルや家の大きさで様々なので、設計士と打合せをしながらスペースの調整をします。
ただですね、小さい家はそれほど問題ないんです。(と言ったらあれですが。)
家の大きさの割合に対して、基本的に小(省)スペースでもあれば何とか回ります。
悩むのは大きな家。
地方の土地アリのお客様は思った以上に土地があり、それに伴って家が大きくなり、スペースが余る(笑)
設計士もとりあえずスペースが余ったから、パントリー。年配の夫婦二人のパントリーにしては巨大すぎるでしょ(笑) なんて場面に遭遇します。
上記でも記した通り、ライフスタイルによって収納サイズはさまざま。なので、正解がありません。
別にパントリーだから食材しか収納できないわけではないので、キッチン用洗剤やキッチンペーパー、家族が集まったときにしか使わないあれこれ(おせちの重箱や手巻き用のおひつ、蒸し器etc……)をしまってもいいのです。住まい手の自由!
けど、営業としては目安になる大きさを知っておきたい!!
その答えがこちらの本に書いてありました!
【3】パントリーのサイズの目安は??
冷蔵庫1台分の収納量。 0.6㎥!
なるほど~。
そのように記載されていました。
ハウスメーカーを退職してしまった今、知っても遅いのですが自分の住まいづくりの目安にはなると思いました。
ところで、冷蔵庫1台分ってどのくらいの大きさ?
0.6㎥と言われてもピンときません(*_*;
4人家族ぐらいの一般的な冷蔵庫の大きさは横650㎜×奥行700㎜×高さ1800㎜ぐらいで考えています。450ℓ~500ℓぐらい。
(実際の間取りのスペースは800㎜×800㎜ぐらいか、気持ち広めで考えます。)
ちなみに、“㎥”は体積を表す寸法で 1m×1m×1m=1㎥ です。
0.6㎥を一般的な収納のサイズで考えると
横900㎜×奥行250㎜×高さ1800㎜=0.405㎥
これが二つあると0.81㎥になります。ちょうどいいかな。
もしくは、
横600㎜×奥行250㎜×高さ1800㎜=0.27㎥
これと組み合わせると、0.675㎥になります。
わかり難く、申し訳ないです……
数字ばかりで頭ごっちゃになります(*_*;
食材をしまう収納棚の奥行ですが、250㎜~300㎜ぐらいが目安で使い勝手が良いです。
収納にはそれぞれ寸法があるので、それを覚えておくと便利ですが、そんなの常に住まいづくりに関わっていないと覚えてられないので、そんなのがあるということを頭の片隅に覚えておき、必要になったときに調べればOKです。
パントリー以外にもリビングのソファの置き方など、元営業からすれば“そう、そう、そう!! ”という場面がたくさんありました。イラストとわかりやす文章で記載されており、非常に参考になりました。
本日もお読みいただきありがとうございます。