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家づくりを含めた、暮らしの備忘録。

【住まいづくり53】H工務店の見学会。工務店の設計ではなく施工のみの家って? メリット・デメリットを考えてみる。

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H工務店さんの見学会に行ってきました。

しかし、今回の物件はH工務店の設計ではありません。

《今回の記事の要点》

(イメージ画像 写真ACより)

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1.H工務店の見学会。だけど、設計者が違う?! どういうこと??

お施主さんの知り合いに建築士さんがおり、H工務店さんは施工だけとのこと。

工務店さんは建築士さんに依頼を受けて、仕事を引き受けた形になります。

そういうパターンで建った住宅を初めて見学しました。

ハウスメーカーで働いているとわかりますが、そういった施工パターンはまずないです。

自社で設計したものは、基本自社で施工する。

年間数千棟を受注するハウスメーカーになると、いちいち設計と施工を分けていられない。

自邸を設計事務所で検討するまで、設計と施工で別々の会社をさがすという考えが無かったので、なかなか面白い! 

けれど、メリット、デメリットがあると思いました。

わたしの思いつく範囲ですが挙げてみたいと思います。

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2.設計事務所や小さな建築会社は施工部隊を持っていない。

個人や家族経営のような小さな設計事務所は施工部隊まで自社で抱えていることは少ないです。

じゃあ、工事=施工はどうするのよ??

わたしの検討しているE設計事務所さんは現場管理という形で施工に関わります。

設計図だけ書いて、施工は施工会社に丸投げでは困ります。

現場管理というと、現場に張り付くわけではないが、要所、要所で現場に赴き、指示を出したり、定期的に施主を現場案内したり、進捗報告したりします。

営業のような、現場監督のような役割ですね。

ただ、施主は現場で見張るわけではないので、知らないうちに、丸投げにすることもできるのでは?  と思います。

関わり方はいろいろだと思いますが、やろうと思えばいくらでもできる分、それが悪いように働く場合もあると思います。書いて思いましたが、コレは完全にデメリットですよね(笑)

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3.設計と施工を別会社で依頼するメリット、デメリット。

《メリット》

・施工会社の技術や品質、価格などを選ぶことができる。
設計事務所で建築することができる。

デザイン性を重視すると設計事務所が選択肢になることもあります。施工会社は別会社になりますが、自分の気に入った設計士やデザインを選択できます。

・設計と施工が違うことによって設計的なことを言いやすい。(こともある。)

じつは同じ会社となると、大工さんに言いにくいような手間のかかる施工や変更、やり直しなど、感情面で言ってくれない監督や営業がいます。

そこが別会社となると、仕事なので図面通りの仕事をするのは当たりまえですが、割とドライに働くと思います。

人間誰しも嫌な顔はされたくない。ですが、どうしてもそういうことはあります。

そこを施主に泣いてもらうのか、大工に泣いてもらうのか、営業が泣くのか……バランスですね。現場は人間です。持ちつ持たれつの関係がうまく働くことが大切です。

 

《デメリット》

・責任の所在が曖昧になり、揉め事に発展する場合がある。

設計と施工、どちらの管轄なのか曖昧なところは必ずあります。言った言わない問題など、責任の押し付け合いが日常茶飯事に起こる業界です。へっちゃらで嘘をつくこともあるので、施主側はそういうことがあるということを頭の片隅に置いて、対応したほうがいいです。

・設計会社、施工会社、それぞれで手数料がかかる。

当たり前ですが、二社に依頼するとなると、手数料は二社分かかります。

・考え方の違いから、現場で混乱や施工ミスが起きやすい。

それぞれが住まい手のことを考えて携わっています。見方が変われば、施工も変わる。

H工務店さんの見学会で、それを垣間見える場所がありました。

物件は敷地の境界に外構の塀などを施工しておらず、道路側に面したコートヤードがあるのですが、そこに家族以外でも入れる形になっていました。ちょっと不用心にも感じます。

H工務店的にはそこは目隠しフェンスなどでプライベート空間を保つべきでは?  と疑問に思い、図面が間違っていないか確認したそうです。

ですが、問題ないということで施工したそうです。

考えられるのは、住んでから外構を検討したい、住みながら検討したい、なので、そのままにしたい、などの要望がある場合です。

H工務店は施工のみで施主の思いを知ることはありません。

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4.責任の所在が曖昧な施工は必ずあります。そこは選ぶ側(施主)の覚悟が必要。

H工務店設計事務所に確認して、問題ないということで施工していますが、逆に図面が間違っており、「普通、こんな設計をするかな?」と疑問に持ちつつ、図面通りに施工して、後で間違いだったということが発覚するケース、口頭では変更を伝えていたというケースなど……これは揉めますね~。

さて、責任の所在はどこにあるのでしょうか。施工をやり直す場合、費用はどこから捻出するのでしょうか。

設計事務所の普通と施工会社の普通が違うということはよくあること。

価値観の違いからでも、現場は混乱してしまいます。

最終的には責任の所在問題になってしまいますが、やはり初めて住まいづくりをする人にとっては設計と施工を分けて会社を選択するのは難しいのではないかと思います。

予算も高くなってしまうので、こだわりや覚悟がない人には向いていないと思いました。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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