【住まいづくり67】外構費の真実を見極めよ。③~建物を映えさせる植栽。~
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建築の本や雑誌で植栽の重要性について目にします。わたしは建物より植栽に力を入れるべし、と思っています。
理由は3つ。
・建物の形状がシンプルでも植栽があることで美しい外観が仕上がる。
・経年美化するもの(植栽)を取入れる。
・植栽が育む豊かさを享受できる。
住まいづくりに夢を膨らませている人あるあるなのですが、建物の形状で格好よくしようとします。中庭があるコの字型の建物、建物に凹凸を付けたがる。(その気持ちもすごくわかります!)
確かに、多少の陰影やメリハリは必要かもしれませんが、その形が本当に有効で必要かは良く考えなければなりません。
どちらかというと普段の動線だったり周辺環境だったりを意識した際に建物の形状が決まると思います。
そうでなければシンプルな形状が値段も安くて、美しいと思います。そこに植栽があるから家が映えるのです。
経年美化の力。
最近の建物の多くは工業的な素材を使っています。ハウスメーカーなんて天然素材はほぼ使えません。検討している古民家再生でも工業的な部材は使います。
工業的な部材は年月が経つと劣化してしまいます。ただ、値段を抑えられたりお手入れが楽だったりとメリットも多いんですけどね。
一方、自然的な素材は経年美化していくことが多いです。これは人の感じ方で捉えられ方が違うのですが、「味になる」というような表現をします。
見る人が見れば「古くなったもの」ということになるのですが、なんとなくいい感じ。
時間をかけて形成されるものは工業的には真似できないから、飽きがこなくて、美しい。
植栽は自然のもの。自然の力と時間を味方に付ければ、シンプルな建物でも工業的な素材を外壁に使っていても、それなりに見えるものだと思います。
別に森みたいに植栽を植える必要はないと思いますが、庭とバランスを取りながら取入れると街の財産になる建物が増えるのになぁと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。