めざせ★ほっこりホーム

家づくりを含めた、暮らしの備忘録。

【住まいづくり㊷】ところで古民家再生って本当にできるの? 

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築90年以上の祖父母宅を再生って言っているけど、そもそも本当にできるの?

今回は設計事務所Eさんに現場を見てもらいました。

▼こんな記事も書いています。今回は敷地調査ではなく、調査に入る前の事前チェックです。特殊な機械は使いません。測量図作成もないので無料やってくださいました。

hokkori-home.hatenablog.com

 

【1】築90年以上 古民家は再生できる??

元新築ハウスメーカー営業ということもあり、いざ祖父母宅を再生するということに対して半信半疑でした。

見てもらった結果……

 

古民家再生はできるとのこと。

 

なんとなくはそうかなと思っていました。

「古民家として残す価値がある建物」と言われ、祖先の家がそんな風に言ってもらえるのは、嬉しく感じます。

 

【2】設計士さんはどこを見る?

わたしの感覚でまとめてみました。

・建物の外周・景観 

ゾーニング、駐車場の配置を検討するため。窓を設ける際に切り取る景色を選択。

・建物に入ったときの湿気具合。 

湿気や水気が建物を傷める一番の原因になります。

・柱や梁の強度 

特別な機械などは使わずに手で触った感触。耐震診断などの機械がありますが、今回は使いません。

・屋根の作り 

瓦の交換の有無。改築で屋根を触る場合、どのように触るか検討。

・雨漏り 

一部、雨漏りらしき跡を指摘されました。

・基礎 

床下の湿気具合。束の状態。基礎は状態も良く、しっかりしているとのこと。

・屋根裏 

祖父母宅は一度火事にあっているます。小屋裏の炭化した柱は判断に迷われていましたが、おそらく使えるだろうとのこと。

【3】暗くて、ひんやりとした基礎に光を当てよう!

高床式基礎? 基礎に高低差。わたしが思っていたイメージと全然違う!

初めて見た祖父母宅の基礎はそんな印象。

 

住宅の基礎。普段は暗くて、見ることもない。

そんな暗くて、ひんやりとした基礎に光を当てます。懐中電灯で。

昔ながらの土の上に束石があり、木製束が乗っている。そこまでは普通。

ちょっと違うのは、なんと基礎に高低差が付いているのです。

祖父母宅は増築を繰り返し、築90年以上の箇所と、築45年ぐらいの箇所があります。

「高低差」とはどういうことかと言いますと、築90年の箇所が築45年の基礎よりも深く掘られていました。もちろん束の長さも違います。このような基礎を見たことが無かったので新鮮でした。

 

ハウスメーカー時代の考え方で基礎はいかなる場合でも土間コンを打つべきと思っていたのですが、思ったよりも現状の基礎は湿気が無く、快適に感じました。

基礎事体に高低差があるので、土間コンを流すより、今のままの方が家には合っている? そんな風に感じます。

 

 

【4】無理やりめくった天井裏から出てきたものは??

黒焦げた柱が出てきました!!

祖父母宅は一度火事があったと父から聞かされています。現時点では焼け跡は見えないのですが、2階の天井をめくると焼けた柱があると聞いていました。

よくある住宅では天井裏の点検用で、一部天井板が外れる仕組みになっています。ですが、祖父母宅はそれらしき場所がなく、力ずくでめくりました。

 

Eさんは柱の芯がしっかりしていそうなので、黒炭化した部分を削れば、そのまま使えるのではないかということです。

しかし一部しか確認できていないので、見えていない部分が酷いと使えないということもあります。

【5】秘密の隠し部屋発見!!

設計士さんが壁をコンコンと叩いています。ゴドっという音と同時に壁が外れます。

そこに、小屋裏収納が出てきました!!

モノが仕舞ってあります。(笑)

隠し部屋のことを父に伝えると知っていました。

▼梁が焦げています。

秘密の隠し部屋みたいで面白い! と同時に、こんなところにまで収納を作る必要があったのだろうか……(笑)

何かお宝でも眠っていると片付ける力も湧くのになあ。

 

【6】今回、現地確認をしてもらった感想。

《6-1》北側の使いかたがキーポイント!?

自分でも何となく想像はついていたけれど、やっぱりプロに診てもらえると、自信がつく。

Eさんご夫婦から建物の南面と庭はかなり作りこまれていることから、無理に変更しない方がいいのではないかと言われていました。逆にこの家が化けるのは北側だと。

一般的に新築でもまず建物の表側(南側)から考えます。だいたい予算オーバーで建物の裏側(北側)はすっとんとん、なんて話はよくあること。

おじいちゃんが南側にお金を掛けてくれているので、孫のわたしが北側にお金を掛ければ、バランスが取れる! 世代を超えて共同事業だ!

 

北側はすぐ山側で湿気が溜まっています。無理やり湿気を抑え込もうと、土間コンを敷いていますが、自然の驚異かな、抑えきれずにジメジメしています。また、雨に濡れないように簡易屋根を付けており、暗くなっています。

▼数カ月前。まだ、モノが多い。今はだいぶスッキリしています。

北側が山でグリーンやぶどう畑が広がっていることから、ここから景色を借りれば気分はトスカーナ地方♪ なんてEさんご夫婦の奥様と盛り上がりました!

面白いアイディアです。

Eさんの考え方は「今あるもので、使えるものは利用しつつ、現代の暮らし方に合わない部分に手を入れてやる」そんな考え方です。

断熱材でぎちぎちの家やビニールクロスで覆われた部屋、工業的なものは劣化以上の変化はしませんが、自然素材は経年変化を楽しめます。

ハウスメーカーの完璧な家を目標としていましたが、建築地の状況や家の状態に合わせて、手を加えてやる方が自然な流れ。そんな気がします。

《6-2》使えるモノは使う。だけど……

Eさんの話だと、基礎もいじらない、屋根瓦もそのままでOK、蔵も解体撤去しない、外壁はいじってもいいけど、何もしなくても使えそう……。

いったいどこをリフォームするのさ! (笑)

もちろん、キッチンや間取りは変更、床は張替え、窓は断熱性能アップ。それだけでも予算が掛かるのですが、わたしが思う住まいづくりとはちょっと違うなあ(・。・;

もしかして、見た目もほぼ変わらない?? ちょっとそれは寂しいぞ(;_;)

《6-3》Eさんは予算のことを気にしてくれています。ただ……

お安く済むことは大変ありがたいこと。

ですが……

ひょっとすると……(予算のことをだいぶ気にされているので)Eさんが作るリフォーム内容ってめっちゃ高い? それとも、わたし達が予算のない人に見えているのかも(^_^;)

まあ、岡山で妻が専業主婦の一般的な家庭って、予算ないよね……

実際に我が家もそんなに予算は無いしね。

 

来週はC工務店さんに診ていただく予定です。

どんな風に言われるか楽しみです(*^^*)

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

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