今期、師匠の農園へパートとして通うことはとても迷いました。
しかし、断りました。
この判断は師匠も旦那さんも驚いていました(^_^;)
別にすぐに生産者として独立はしなくてもパートは来たらいいじゃないの?
わたしもそう思うところもあるのですが、いろいろ考えて行かないことにしました。
1.わたしがパートを断った理由。
ま、普通に……
師匠を怒らせた事件が関係していないと言ったら、嘘だわな。
師匠は真面目な人だし、昭和気質な人。スポ根的なところがないわけではない。
そういうところを踏まえても、わたしが反省しなければいけないと思っています。
けど、やっぱり人間です。急にキレられたり、怒られたり……普通に嫌な気持ちになりました。
しかし、それだけでせっかく頑張ってきた時間を棒に振ってまで辞めるともなりませんでした。
師匠が協力してくれていたことは感じます。師匠や兄弟子は相談に乗ってくれて感謝しているので、パートに行かない選択は迷いました。
2.少し時間を置いて考えてみた。
師匠にパートへ行かない連絡を入れるまでの時間、とても悩みました。
ココが就農の難しさでもあると思うんですが……
農地を持っていない人が就農をしようとすると、まず土地がいる。
わたしには祖父母宅に少しだけ畑と田があります。農家としては食べていけないレベルの広さです。
その祖父母宅を再生させて住もうとしているので、今後はその畑や田は面倒を見ることになります。
スイートピーの生産地はそこから車で30分。通えない距離ではない。
普通に考えると自分の住む近くで農地を探して就農するのがベストですが、そうするとスイートピーをJA出荷ができなくなる。
あっちを取ればこっちがダメになる。難しい選択です。
住む場所の近くでJA出荷を考えるならスイートピーを諦めて、スイートピーを生産するなら通い農業をすると決めなければならない。
JAに出荷することはブランド品として出荷できるので単価を高くできます。
3.夫婦は今のところ、JA出荷に魅力を感じていない。
スイートピーは魅力的な花だし、ビニールハウスがあれば、育てられる作物の幅が広がります。
夫婦で将来こうしたいね、ああしたいねと話すと、どうしても自分たちのペースで、自分たちが育てたいもので、それがお金に繋がったらいいよなぁ……という風な考えに行ってしまうのです。
そして、旦那さんは効率とか損得とか合理的かどうかを気にする人。
わたしが花を生産したい気持ちは考慮してくれますが、住む場所の近くで農地を持つ方が効率的なので、そのイメージで話をします。
結局、それが今の答えなんだろうなぁと思います。
4.生産地の人を誤解させるかもしれない。
もし、師匠のところにパートに行けば、師匠もパートさんもスイートピー部会の人もわたしが生産地で就農すると思うはず。
就農を迷っていると伝えても、パートに通えば、少なからず生産地で就農するはずと思うと思います。
そして、おそらくもらえる農地の情報は生産地の近くになる。
なんとなく祖父母宅の近くの農地でイメージしているのに、もし土地の紹介を受けて、いざ就農となったときに、やっぱり別の場所で就農したいとは言えません。
生産地で就農したら通い農業で自分たちの思っている生活とちょっと違う。
断ればスイートピーで就農するためにパートに来ていたのでないのか?! と師匠らを幻滅させることになります。
その判断が今の状況ではできない。
そういったことで自分たちの中で方向性を固めるためにも、パートには行かないことにしました。
やっぱりスイートピーをJA出荷で始めよう! それが一番いい! となれば、そのとき相談に行かせてもらうつもりです。
そんなこんなでスイートピーのパートには行かないことになってしまいました。
スイートピーの花はとても可愛くて気に入っていたのでパートに行けないのは寂しいです。
もちろんお給料が減ってしまうのも家計としては痛い。
そして、そういった心境を今通っているトルコキキョウの農園の社長はわかってくれて、しばらくの間はトルコキキョウの農園でお世話になります。
本日もお読みいただきありがとうございました。